2010年2月21日日曜日

安里ミゲル新詩集『名詩、産ス名』

昨日、ミゲルさん渾身の新詩集『名詩、産ス名』が遂に届きました。
ものすごいオーラを放っています。
出版者である義弟の安里朖(あさとあきら)さんによると、ミゲルさんは昨年の秋、「詩集出せバカ」という書き置きひとつとこの詩集の原稿を残して失踪したとのこと。その後の足取りは太陽肛門スパパーンのライブに来ていたということだけしかつかめていないそうで、安否が大変心配なところです。

言語感覚、表現力、思想、教養、奇抜さ、アジプロ性、破壊力、わかりやすさ、ばかばかしさ、その他どれを切り口に批評しようと、これほど並はずれた強度を備えた詩集はそうお目にかかれるものではありません。パンクを標榜しながら詩壇に心身共に規律化された詩人がもてはやされる昨今、この詩集に添付されたリーフレットに付された「戦後最大の問題詩。」という文言はあながち誇大なキャッチコピーだとはいえない迫力があります。
ですが、おそらく次の『現代詩手帖年鑑』でこの詩集を取り上げる人は皆無でしょう。また、詩の賞からも無縁であることでしょう。
なぜなら、今の詩壇の中枢にいる人たちが、狭い詩壇の枠からはみ出たところにあるミゲルさんの詩にいたり着くのは難しいことだろうし、またこれを受け入れるだけの度量もなければ、価値を理解するためのコードを持ち合わせているとも思えないからです(もちろん若干の例外はいますが)。ただし、彼彼女らがもしこの詩集を手に取る機会があるなら、なんらかの琴線に触れることは間違いないでしょう。
これほどまでに、人間の潜在能力(プラス、マイナスともに)を挑発する詩集を私は知りません。

〔詩聖・長谷川龍生氏のメッセージ〕
名詩、産ス名。いい詩集です。「熱いエール」註のところ、「なるほど現代詩は思潮社に代表される詩書出版社という中小企業の産物なんだ」は 実にいい。やがて崩壊する。とにかく元気で、がんばって、さらに意気高く、堂々と。小生82才に成りましたが 全国行脚します。


◆安里미겔(あさとミゲル)臨終詩集『名詩、産ス名』(2010年2月10日発行,0番編輯所,発行:スペース加耶,発売:星雲社,¥2010+税)

ご注文は0番編輯所まで。 模索舎でも買えます。

※本詩集は無断転載大歓迎だそうです。いくつか詩作品を紹介しようと思いますが、あまりコアな作品を選ぶとこのブログが猥褻サイトになってしまうので、比較的ソフトなものに限ることにします。






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