亰雜物的野乘
きょうざつぶつてきやじょう。 詩と美術。 批評など。
2020年11月22日日曜日
中屋敷智生 薬師川千晴 二人展「制限と超越 二元性、その現象学と形而上学」2020.12.5~12.20 於 Space31(神戸)
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【タイトル】制限と超越 二元性、その現象学と形而上学 【作家】中屋敷智生 薬師川千晴 【キュレーター】京谷裕彰 【会期】2020年12月5日(土)~12月20日(日) 13:00~19:00(最終日は18:00まで)12月9日(水)、15日(水)休廊 【会場】Space31 ...
2019年11月3日日曜日
『現代詩手帖』2019年11月号「特集:瀧口修造、没後40年/追悼・長谷川龍生」
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前回生誕100年時以来、16年ぶりとなる瀧口修造特集に、鶴岡善久さんへのインタビュー「シュルレアリスムを生きる」と、論考「瀧口修造と冨士原清一、あるいは二人の守護天使」の2本を寄稿しています。さらに 小林坩堝さんと中野もえぎさんより 『薔薇色のアパリシオン』の書評をいただきまし...
2019年10月13日日曜日
詩誌『EumenidesⅢ』58号
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【詩】 広瀬大志「乱樹師(ゴ・ザイラ)」 松尾真由美「中空での抗い、そのように育むものの」 小笠原鳥類「こわくない人形たち」 渡辺めぐみ「夏至を待つ」 京谷裕彰「ミドリムシとゾウリムシ、その別れ」 海埜今日子「水処(みずこ)」 北原千代「零れる音」 ...
2019年10月2日水曜日
X「傷む心 見えない明日」/寮美千子「心の地層に眠る言葉の結晶」(『紫陽』24号、2011年8月)
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傷む心 見えない明日 X いまボクが見ている景色は何もないだれもいない真っ暗闇 明日の光さえ ボクには見えない やさしい君も いまはいない 考えたくもない最悪な思い出 楽しかったあの思い出も 心の痛みがすべてを...
X「孤独な背中と気怠さと」/寮美千子「詩の力・座の力/詩が開く心の扉」(『紫陽』23号、2011年1月)
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孤独な背中と気怠さと X 気怠く笑う耳が千切れそうなほど笑い声が鳴り響いて 強く胸を締めつけるからだれにもわかんないように耳をふさいで 独りあるく夕暮れの空 目の前には笑いつかれた少女が独り ボクは今、孤独な背中と夢の...
2019年9月15日日曜日
中野嘉一「ヒプノスの像」(詩集『ヤスパース家の異変』所収、1988年)
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眠らなければみえない 幻視のヴィジョンがある ヒプノスという眠りの神を御存知ですか 彼は 右側の耳のところに一枚の翼しかなくて 森や田園をさ迷い歩いていました 木の枝でしずかに 頬をなでたりして 人を深い眠りに誘ったということです 催眠術 それは ...
2019年1月4日金曜日
パーシー・ビッシュ・シェリー「理想美讃歌」1816年(床尾辰男訳)
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一 目には見えない「力」のおそるべき影が 目には見えないけれど われわれの間に漂っている。 それは花から花へとわたる夏の風のように この定めない世界へ おとらぬ定めなさで飛来する。 それは松山の向こうに降り注ぐ月の光のように 不確かな光で ひとの心や表情を照らす。 ...
2018年12月24日月曜日
京谷裕彰「タコツボの中のネコの昼寝」(『ON THE EDGE』Vol.2と1/2号「ON THE EDGE GALLERY~解きほぐす、とき~」)
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こんなふうに丸まったものをほぐして広げて延すと・・・ 「富士わら紙」というコシのある料紙に、孔版で印刷。赤字は金子光晴「蛾」(1945年)の、青字は瀧口修造「絶対への接吻」(1931年)のそれぞれ冒頭箇所を重ねています。 ◆京谷裕彰「タコツボの...
2018年10月24日水曜日
しまだそう・中屋敷智生・池田慎・京谷裕彰「奇跡(とわ)の黄金比(めぐりあい)」Finch Arts(京都・木屋町-先斗町)
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【制作の手順】 ① まず京谷が短詩を七篇、短冊に書き付ける。 ② 2018年正月、この短冊を、池田・しまだ・中屋敷、三人の美術家がそれぞれ二回ずつくじ引きみたいにして引く(各自が引いた短冊の詩は、この時点では引いた当人と京谷と立会人の西嶋みゆきだけが知っている)。その後は新年...
2018年8月30日木曜日
吉野昇平展に寄せたテキスト「世界を触知する」(大阪市中央区/ギャラリー風)
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世界を触知する 吉野昇平さんが写真に手を加えるのは、写真という手の届かない場所に収められた事物を、こちら側に、つまりヒトの側に接続する行為なのであろうか。 〈在る〉ものを写し取った平面に手を加えることで現前した画像は、私たちの感性に少しの違和を催す。あるいは違...
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