2010年10月19日火曜日

ダダカン先生“鬼放舎”訪問記 (2) 2010.10.17

翌る日(10/17)、道中庵をチェックアウトし、帰り間際に少しご挨拶にお伺いするだけのつもりだったのに、先生は「お待ちしておりました」と、また様々な資料をご用意して歓待してくださったのでした。さすがにこの日は、少しお疲れの色が見えたので、昨日の長居をお詫びして、昼には辞すことにしました。




稲垣足穂の著書にも写真が紹介されています。

1970年に鬼放舎で故・羽永光利氏によって撮影された写真帳。有名な仙台路上儀「殺すな」の写真はこの時のものです。


うんこ詩人曰く「ま★こ天井ですね」。ダダカン先生は無言でニコリ。


ご家族の写真までみせていただきました。これは37歳のころの写真。元体操選手・炭鉱労働者というだけあって、鍛え抜かれた腕の筋肉はすごいですね。

名句。俳句は戦後、さる高名な俳人に師事して学んだそうですが、その俳人の名前をメモしそこねました。


プレゼントした赤い蛇の目傘でポーズを決めての一枚。本当に植物がお好きな方で、花や草木についてお話しするときのお顔はとても素敵でした。庭にはブドウの木も二種類ありました。普通に食べたブドウの種を植えたら、去年は見事な実が生ったそうです。今年は実が生らないと残念そうでした。
先生は道中庵からの帰り道、生け垣下に落ちていた椿の種をたくさん拾って僕らのために袋詰めにしてくださっていたのですが、これは“ダダカン椿”と名づけて植える予定です。


鬼放舎のお庭に生えるダダカンタンポポ。実にたくましいタンポポです。




半分燃やした一万円札五枚をメールアートにしたり、本物の株券をコラージュに使ったりといった、アーティストとしての反資本主義の身振りは、奇を衒ったものではなく、そのダダイズムと禅とが融合した純粋に内在的な思想に由来するものですが、そんな思想的な評言ではとうてい表しきれないものがありました。ダダカン先生との出会い、それは僕自らの人生経験やそこから編み出された思想にまつわる知識や語彙の抽斗にあるものなどを超越した出来事です。
そして歓待、無償の贈与、愛の精神、といった言葉をいくら並べてもおさまらない、慈愛に満ちたお人柄だけが魅力なのではありません。その所作や言動にはおかしみもゆたかにあって、とても可愛くてかっこいいおじいちゃんでもあるのです。
それらすべてをひっくるめて、えもいわれぬ崇高さを感じたのでした。
ご健康とご長寿を、心よりお祈りしたいと思います。


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