その度ごとに、上からは碧く冷たい光が射し照らす。
その度ごとに、上へ、下へ、と翻弄される粒のひとつひとつが、何を連想させるかはもはや多言無用であろう。
人はしばしば、逆光によってしか浮かび上がりえぬ秩序、逆光という現象に気づかなければ認知すら難しい場所にいることがあるのだが、ふつうそれは何かしら実存をゆるがすほどの経験を通じて自覚するものである。だが、美術がかくある存在の意義を知覚を通じて示唆することや、思索の入口へと導いてくれることもあるのだ。
そうして入口をくぐれば、「美術が・・・」という限定は仮枠としての用を終え、取り払われることだろう。
2枚の写真は中央に配された噴水状のインスタレーションを取り囲む四つの柱状オブジェのうちのひとつである。
◆ギャラリーあしやシューレ 9/18~10/6
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