浮田要三さん(児童詩誌『きりん』編集主幹/具体美術協会会員)の近作を集めた展覧会(2013.4.30~5.8)の記録。
「三つのトライアングル」
「黄色で切る」
「ちぎれたストライプ」
「天からシズク」
「2枚刃と赤」(左)、「ちょっと」(右)
「ドーンと黒鍵」
「黒のエル」
抽象化された記号と作品に付せられた言葉の詩性とが、深いところで一致していることが察せられるが、浮田作品に惹かれる理由はそれだけではなさそうである。
表現はミニマルなのに生(ナマ)感のあるマチエールは、受け手の内面にある生々しい感覚とたやすく呼応しそうな強さがある。
作為性が希薄でありながら、それでいて手の跡がわかる生気的な仕上げとなっている。
◆LADS GALLERY 4/30~5/8
戦後、竹中郁と井上靖が主宰した児童詩誌『きりん』の編集主幹をつとめ、現在も障害をもつ人々のための絵画教室を営む浮田要三さんは、具体美術協会のメンバーの中でもひときわ強い批判精神を保持する人である。ぶれることなく、しなやかに。
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