まぐろ延縄漁船や捕鯨船の船員だったという特異な経歴を持つ本田征爾さんの個展が面白い。
何が面白いかというのをいちいち言語化することがうざったいほどに、趣味のツボにはまっているのだ。
バクや蝸牛の殻といった象徴や幻視的な風景の読み解きが面白いとか、シュルレアリスム芸術の正統な系譜にあるとか、鑑賞の切り口はいろいろある。
しかしこまかいことはさておいて、ここは意識にのぼるさまざまな言語規範を超えたところに浸透していくイメージの遊戯を愉しむのがいい。
フォンテーヌブロー派(作者不詳)「貴婦人達の入浴」の変奏。
石粉粘土によるオブジェ「阿修羅猫」。
◆乙画廊 (おとがろう)
2012.2.6(月)-18(土)
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