亰雜物的野乘
きょうざつぶつてきやじょう。 詩と美術。 批評など。
2012年5月15日火曜日
五影華子展 於、Oギャラリーeyes (大阪・西天満)
床にぽっかりと開いた海のような・・・。
あるいは、薄く曇った夜空を透過する満月の光りを思わせる。
純粋な記憶が蓄積し重なり合った感覚的風景の、その曖昧で多重的な事柄を、絵画の中で露わにしていく営みである、と五影さんは言う。それは世界を触知することであり、絶対的自由への指向性によって貫かれている。
絵画の平面を現象学的に観察することの意味も無意味も宙吊りにされてしまった風景が、そこに広がっていることをいったんは認めなければならない。
絵の具の物質性が際立つ無媒介的でオートマティックな筆致によって、なにがひらかれていくのだろうか。
“みること”を通じて喚起される力動的なイメージは、わたしを深く魅了してやまない。
◆「五影華子(いつかげはなこ)展」
Oギャラリーeyes
5/14~5/19
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