2013年3月29日金曜日

山岡敏明 展「GUTIC MERISTEM グチック・メリステム」 於、Gallery PARC(京都・三条御幸町)

ボール紙にパステルで描画し、それを消しゴムで消してはまた描き直す、という行為を何度も繰り返す様子を撮影した映像を八つ継ぎ合わせたもの。

ドローイングを通じた探求は、作家がかつて目にし無意識裏に蓄積された形をめぐる記憶の海から、意識のフィルターを通すことで「あるべきカタチ/GUTIC」が現れるまで続く。
世界に存在するあらゆる形からカタチを抽出するGUTICへの生成変化は、ヴィジョンに導かれたオートマティスムなのだろう。
そしてGUTICから、また別のGUTICへ・・・。オルタナティブを求めての逡巡と打開は延伸されてゆく。
展覧会リーフレット掲載のテキストによると、「MERISTEM」とは植物の茎や根の先端部にある肉眼では見難い微小な組織の名称。この組織は細胞分裂を繰り返しながら様々に分化し、植物の各種器官を形成・成長させていく。

「GUTICとは何か?」とのアンケート用紙には、その場で以下のように回答した。

現象するモノやコトの彼方から意識を引っ張る力。あるいはその力がたまさか表した形相(けいそう)


Gallery PARC 3/19-3/31

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