以上は酒井龍一さん「忘却の海」。前世代の遊園地や廃工場の幻影を、光りのような人々の群が楽しそうに眺めている。白い境界線を越えていく人々の姿も・・・。この人々もまた幻影なのだろうか。
丸岡さんの髑髏杯。上の花器もそうだが、この黒地に金の髑髏にカメラを向けるとなぜかAF機能が安定せず、ピントが合わない。
酒井さん「Slumber」。伝統的な日本画の技法を駆使して現代の幽玄を描く酒井さんの絵から放たれる光は、それがごく微かなものであっても、ときに実存への照り返しは熾烈なものになる。
死を内包する生を象徴する肉体とは逆に、死の象徴とされる髑髏には、生へと強力に差し向けられた精神が秘められている。それは、丸岡さんの手によって宿された。
◆くちばしニュートロン、最後の展覧会 2012.7.2~7.29
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