南野馨さん「Untitled 1003」。
陶土を焼成して作った60個のパーツを正20面体に組み上げたオブジェ。
黒と白に二分されている。
パーツを固定するボルト。
白い面に投影される酒井敏宏さん、「ゼログラム ~立体と重力のための映像」。
別の階に展示されていたこの映像を、南野オブジェの五角形のスクリーンに合わせて変形。
南野さんは、焼き物という制御困難な方法によって精密な計算に基づく作品を制作するという離れ業をやってのける。この二律背反が鑑賞者の想像力に催す効果にはとても豊かなものがあるだろう。
この巨大なオブジェにかなりの重量があることは容易に察せられるのだが、そこに、重力をテーマとした酒井さんの映像が載せられる。映像に意識を向けると、たしかに重量感が取り除かれていくような気分になる。しかも、それは動的である。
gallerism in 天満橋 (3.16~3.21,京阪シティモール)
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