2012年3月9日金曜日

いのとみか展  於、ギャラリーNOB(高槻)

奈良時代から文書・和歌集・経典などの料紙として使われてきた雁皮紙(がんぴし)を支持体に、しばしば“不思議な”と形容されるキャラクターを描いた作品で知られるいのとみかさん。
彼女の描くほのかでひかえめな「いきもの」たちに囲まれる時間の流れの遅さから、詩的感興が湧き起こる。

階下、通りに面したショーケースに並ぶ小品二点。


「ニマイジタ」

「ニマイジタ」(左方向から)

「いったりきたり」


作家の、また鑑賞者自身の内面に棲まう分身のような存在

とも

心の模様をシンプルに擬人化

とも・・・


ひとつひとつの作品が、詩の一語、あるいは一行をなすように思われた。




◆2012.3.8(木)~3.20(火) ※3.14(水)は休廊
ギャラリーNOB(高槻市高槻町16-16 ヤーズマルイビル3F)にて。


いのとさんは2012イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に入選しました。

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