今後も物議を醸すであろう、建築家・宮本佳明(かつひろ)さんの「福島第一原発神社」。
3/22夜、急遽企画された宮本さんと宗教学者の鎌田東二さんとの対談イベントは、たとえトンデモな意見であっても真面目に受け止められ、そして誠実に応答がなされる、自由闊達でユニークな場となった。
それらの意見は、放射性廃物をこの先何万年もの間管理していかなければならないという厳しい現実を前にした、貴重な提言の数々だった。
この神社の実現可能性/不可能性を大真面目に議論することで、様々な問題が浮かび上がってくるのだ。恐ろしい、あまりにも恐ろしい問題が・・・
文明の起源以来、数千年の歴史を振り返ってみただけでも、人間が作ったものを何万年もの長期にわたって管理することなどできるのか?という疑問が即座に湧き起こる。
作品のコンセプトについては、下記のリンクを参照。
http://dancer.co.jp/?p=1096
対談イベントの締めは鎌田さんによるホラ貝。
日取りの都合から行けなかった者ですが、非常に重みのあるテーマであり目を向けなければならない事柄と受け取っています。
返信削除物を造る「建築」と時代に向き合う「宗教」と「神性」。考古学が現在の一学派であるように、後世が解読できる要素を繋いで語り継いでいくための基盤となる要素だと捉えました。小説や漫画で描かれる、文明崩壊後の新世界という時代すら見越すのは、新たな神話の創造でありつつ この時代での贖罪のひとつのカタチだとも思います。
願わくば最終形がどうであれ、きちんと決着されることを。そのために真剣に想う必要があると考えさせられる主張だと感じました。
RYOさま、的確なコメントをありがとうございます。
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