朝顔の
外に漏らすな
竿の露
このような五七五、もしくは五七五七七の定型に落とし込んだ注意書きをみると不意にテンションが上がる。洒落すぎず間抜けすぎない、ほどよいベタさも悪くない。
そうしょっちゅうお目にかかれるものではないが、別段珍しいものでもない。全国各地のトイレにひっそりと佇むこの手の歌や句を採訪してみたい、という妄想もふくらむ。
もう随分前のことなので今も貼ってあるのかどうか定かではないが、継体天皇の真陵と目されている今城塚古墳に埴輪を供給した工房跡、新池埴輪工場遺跡(高槻市/何某というマンションの敷地内に整備)のトイレでも美事な歌を見たことがある。その結句は「松茸の露」で閉じられていた。
タンクの角には聖デュシャンの「R.MUTT 1917」署名ステッカー。
◆浜崎健立現代美術館
http://www.kenhamazaki.jp/index.htm
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