生木を斧だけで彫り上げる安藤栄作さんの今回の作品タイトルはすべて「鳳凰」。「天と和解した人」の手は鳳凰の翼に、翼は手に、自在にメタモルフォーゼを繰り返す。その円環してゆくイメージにこの上ない魅力を感じた。
柿。焼けたように黒くなっているのは柿渋が澱んだ箇所。
松。
彫りの手捌きを再現する安藤さん。
まだ水分を湛えた作品に手をかざすと、たしかに気のようなものが感じられる。
桜。
宇宙のエネルギーが自らの身体に降りてきて、それが手を通じて木に注がれ、木の生気と対話するように斧を振るう。斧のひと振りひと振りが、空と大地との交わりであるかのように。その媒質のような役割を担う安藤さんの手によって。
そうして徐々に姿を現し、形をなす作品から、また宇宙へとエネルギーが還流してゆくようなイメージなのだと、安藤さんはいう。
大地が育んだ木は、ここにおいて、なにか別の生命体へと移行しているのだろう。
◆ギャラリーあしやシューレ 6/19~7/1
京谷さん、昨日はありがとうございました。
返信削除楽しい時間を過ごすことができました。
素晴らしいレビュー、感謝いたします。
トークイベント&レセプションご出席ありがとうございました。
返信削除ご参加の皆様にとって、有意義な時間であったと思います。
レビューもありがとうございます!
安藤さま、あしやシューレさま、こちらこそ素敵な時間をありがとうございました!
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