正方形や円筒形のオブジェに穿たれた穴は、
鉄板をバーナーで溶断することでつくられた言葉の列(なにかの歌詞)を球状に組み上げた(光りを放つ)オブジェが、壁や床に投影した影をトレースしたものである。
もはや言葉としての意味をなさず、それがもともとなにかの言葉であり、文字であったであろうことを、辛うじて認知できるにすぎない。
内側に仕込まれたLED光に映しだされる影は流れ、空気にとけてゆく。
立方体、円筒、中空、裂け目、逆光、碧白い光、投影される言葉の痕跡、群像・・・、
そういった属性の一つ一つが、音のない空間に谺しながら、象徴的なものを心に残す。
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橘画廊 6/18~6/30
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