2012年6月25日月曜日

大阪名物 五階

三階建てなのに五階という名称であることから、フラヌールの間では謎の大阪名物として知られている(浪速区日本橋4丁目)。
ここにはかつて五階建ての木造高層建築「眺望閣」があった。「五階」というのはその名残りとして伝えられた、この辺り一帯の地名のようなものである。

大正期には、
「歓楽の色彩、深刻なる千日前を横に外(それ)ると、急転直下、奈落の底に突き落とされたか。六道の辻からこの界隈を包む百鬼夜行の大魔窟!」
と恐れられた界隈に位置する。



眺望閣(明治21年〔1888年〕竣工)


酒井隆史『通天閣』(2011,青土社)が引用する『大阪日日新聞』1924〔大正13〕年11月の連載記事「魔窟解剖」より。

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