前回生誕100年時以来、16年ぶりとなる瀧口修造特集に、鶴岡善久さんへのインタビュー「シュルレアリスムを生きる」と、論考「瀧口修造と冨士原清一、あるいは二人の守護天使」の2本を寄稿しています。さらに小林坩堝さんと中野もえぎさんより『薔薇色のアパリシオン』の書評をいただきましたので、冨士原清一関連が4本入っています。
【特集Ⅰ】瀧口修造、没後40年 実験とは何か
◎インタビュー
鶴岡善久+京谷裕彰(聞きて) シュルレアリスムを生きる 瀧口修造と冨士原清一
◎インタビュー
巖谷國士 瀧口修造と「共時的星叢」 台湾国立美術館の展覧会から
◎座談会
久保仁志+山腰亮介+山本浩貴+h 「影どもの住む部屋」の余白に
◎論考
野海青児 寒冷な鏡面・瀧口修造の故郷
帷子 耀 「詩への広場」から
笠井裕之 瀧口修造1963 「オブジェの店」と「リバティ・パスポート」
京谷裕彰 瀧口修造と冨士原清一、あるいは二人の守護天使
早﨑主機 宮脇愛子「ウフフの人」を読む
山腰亮介 瀧口修造の〈余白〉 層|透明|痕跡|註記|影|編集(順不同)
◎作品
高貝弘也 鏡の鏡の鏡
【特集Ⅱ】追悼・長谷川龍生
◎対談
倉橋健一+細見和之 戦後詩の最後の一人が亡くなった 長谷川龍生の詩と生
◎エッセイ
平林俊彦 いつか何処かで
新藤涼子 夜明け前の空気のように
山田兼士 静力学と動力学 小野十三郎から長谷川龍生へ
城戸朱理 明晰さと狂気と
白井知子 「移動と転換」をコアに
◎追悼
川上明日夫 旅するお人 長谷川龍生
たかとう匡子 龍生さんの思い出
三井喬子 安らかにお眠りください
細田傳造 遭遇したということ
野沢 啓 龍生さんへの感謝
岩佐なを 解放区の長谷川さん
前川整洋 長谷川龍生先生に個人指導していただいて
森川雅美 弱い者へのまなざし
岸田将幸 最後の力
◎作品
和合亮一 おれは新しい靴のうらにごむをつけた 第27回萩原朔太郎賞受賞第一作
岡本 啓 野の切れはし #3
◎連載詩
片岡義男 より良いことを選択しながら 最終回
森本孝徳 暮しの降霊 Ass Meducation #3
◎連載
北川 透 《灰暗の森》を通る道 『「野性時代」連作詩篇』を読む(下) 吉本隆明、最後の詩の場所
◎連載
新井 卓 陽の光あるうちに 最終回
月永理絵 映画試写室より 最終回
浅見恵子 詩を生きる地 最終回
外山一機 俳句の静脈
井上法子 ここから、歌の世界は
◎月評
宗近真一郎 詩書月評
白井明大 詩誌月評
◎Report
伊藤浩子 明日へ Reborn Art Festival「詩人の家」
◎Book
内堀 弘 季村敏夫編『一九三〇年代モダニズム詩集』
中野もえぎ 襤褸と宝石 冨士原清一、没後七十五年
小林坩堝 京谷裕彰編『薔薇色のアパリシオン 冨士原清一詩文集成』
◎新人作品 11月の作品
◎新人選評
阿部嘉昭、野木京子
増頁特別定価1430円(本体1300円)