2011年6月24日金曜日

奈良アートプロム2010報告集

奈良アートプロム(NAP)2010の報告集(2011年5月刊)を、昨日ようやく手にしました。

期間中、僕が撮影した写真も多数掲載されています。

約80箇所もの会場のうち巡回することができたのは半数でしたが、この報告集によって自分が行けなかった会場の写真も一覧できたのはとても新鮮なことでした。

昨年、全国各地で開催された地域型アートプロジェクトのなかでも、そのカオティックなポテンシャルにおいて突出した異彩を放っていたNAPを振り返るために。






この報告集はGallery OUT of PLACEにて販売しています。
メールでのご注文はcontact@nara-art-prom.com まで。


NAP期間中にこのブログで発表したレヴューをお読みになりたい方は「奈良アートプロム(NAP)」のラベルをクリックしてください。

2011年6月19日日曜日

レイモン・クノー『文体練習』(朝比奈弘治訳,朝日出版社)



この、差異を軌跡として執拗に反復し続ける書物は、詩集と呼べるのか、それとも詩ならざる何ものかの集積であるのか―ある者にとっては単なる戯れ文の寄せ集めでしかないだろうが―、いずれにもせよ百人百通りの困惑へと導く書物である。原書は1947年に出版された。
究極の言語遊戯、と帯にも書いてある。

ふむ。しかし、これでは何を言ったことにもならないだろう。

いかにもそうである。
だからそれと同列の、あるいは同級の言葉たちに投げかけられるこのような非難への反論は、射通しつつ反射する甲冑を生来?纏っている詩人には、やはり何ほどの意味もないのだろうか。

いやいや、そんなことはあるまい。

わざわざ亰雜物的野乘などに書き記すからには、ひとつだけ確実だと思っていることを言っておかねばならない。

この書物は来るべき詩、

すなわち、

つねに新しい、非物質的かえるの唄、

を準備する者へと差し向けられた書物なのだ(ろう)。

それは清冽ですらある。



8/28、竹村正人監督『ダダッ子貫ちゃん』奈良上映会

奈良上映会の日程が決まりました!


8/28(日)18:30~

English Pub the Wembley Crownにて
 
ビラができたらまたこちらで掲示します。

2011年6月17日金曜日

2011年6月14日火曜日

【メールアート】竹村正人「逆立ちんぽ」



われわれのうちにある上昇のうごきは
それが下降のうごきから生ずるものでなければ
むなしいものである(というよりは、それ以下のものである)

シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』

2011年6月12日日曜日

ダダカン&フロシキ男by赤瀬川(『黒の手帖』1971年2月号)


驚くべき組み合わせ

今は亡き鈴木書店の段ボール


2001年に倒産した人文社会系取り次ぎ・鈴木書店の段ボール。前々回の引っ越し(1999年)の時に当時出入りしていた本屋さんからもらったもので、今回も活躍してくれました。A5判の本がぴったり納まる堅牢な箱だし、愛着も深かったので捨てるのが惜しくて逡巡していたのですが、今朝写真を撮ったらスッキリ捨てる決心がつきました。

6/4「うつくしく乱雑なてのひら」動画

     先日のライブが早速YouTubeにアップされていました。
  

遠藤ミチロウ"Just Lik a Boy"をカバーする三角みづ紀さん。


2011年6月6日月曜日

三角みづ紀+島田篤(piano)+井谷享志(percussion)&ナガオクミ+清野拓巳(guitar)「うつくしく乱雑なてのひら」 於、中崎町Common Cafe

とても素敵なことに、大阪の新居に引っ越して最初に届いたのが三角みづ紀さんからのお便りでした。

その三角さんのライブがあるというので、土曜日の夜は中崎町のCommon Cafeに(実は初めて)。

振動する声と共鳴する楽器、詩人三角みづ紀と二人のミュージシャン、それぞれがそれぞれに詩を奏でるようなライブで、声と楽器、そして受け手の聴覚とのバイブレーションが互いの内面にある詩的世界を開いてゆき、そこで生成するコモンがさらなる創造性を刺激してゆくような、その感覚が素晴らしかったです。





2011年6月5日日曜日

うんこ詩人(竹村正人)監督『ダダッ子貫ちゃん』上映会情報!(東京)

6/3、京都・100000tでの上映会は古本屋店主、パフォーマンスアーティスト、画家、書家、歌人、赤ちゃん連れ、オカバーでたまたま隣で飲んでた人、謎のダダカンファンなどたくさんの方が来てくださり、大盛況でした。

そしてついに東京上映会の日程が決定しました!

◆7/9(土)19時~、高円寺・素人の乱12号店
◆7/11(月)20時~、新宿・カフェラバンデリア





大阪、奈良でも企画中です。

2011年6月3日金曜日

JOHN COLTRANE - TOO YOUNG TO GO STEADY

『季刊 びーぐる』11号詩誌時評

犬飼愛生(いぬかいあおい)さんが担当している『季刊びーぐる』11号(2011.4,澪標)詩誌時評に『紫陽』23号掲載のXさん(服役中)の詩と寮美千子さんのエッセイが紹介されています。Xさんの詩「孤独な背中と気怠さと」は全文引用されているので、まだお読みでない方や噂を受信して気になっている方ぜひ本書を手にとってみてください。

http://homepage2.nifty.com/yamadakenji/1beagle.htm
http://homepage2.nifty.com/yamadakenji/beagle11.htm

話題の詩集・寮美千子編『空が青いから白をえらんだのです~奈良少年刑務所詩集』は新潮文庫版が出ました!

発行が遅れている『紫陽』24号はプリンタの設置場所が確保出来次第、編集作業を再開します。

2011年6月1日水曜日

新居は快適です

今日ようやくネットが繋がりました。

大阪市生野区、猪飼野の東のはずれ、今里新地のすぐ近く、町工場がたくさんある街に暮らし始めて10日。
ここはとてもいいところです。

もう少し落ち着いたらブログの更新も再開したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。