いつの頃か墳丘の盛り土がはぎ取られ、石室が露出するようになったことが一因としてあるのだろう。
露出した巨石の上で旅の一座によって能が舞われたとか、キツネが女性に化けて舞ったとか、謎の巨石建造物・石舞台として人々に親しまれ、空想を掻き立ててきた時間の長さが、物差しでは測れないところに魅力がある。
キツネが化けた話から、タヌキとウサギが月夜の晩に踊ったとかなんとか話はいくらでもふくらんでゆく・・・
が、旅の一座が舞台とした、ってのはさもありなん。
ここに三瀬夏之介さんの絵画と宮永亮さんが撮影した明日香村の風景写真とがシャッフルされた映像が投影される。
スクリーンは、玄室を構成する石の一つ一つ。
足を踏み入れると必ず感じる威圧的な重量感が、このときばかりは軽やかに霧消してしまった。
連続する静止画像がフラッシュする間中の出来事である。
『朝日新聞』の記事↓
http://www.asahi.com/articles/ASG3B63TMG3BPOMB01C.html
◆3/11~3/22 13:00~16:45 (石舞台古墳の入場料が必要)
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