器の上には浅田さんの手料理。
池垣伊智郎さんのコーディネイト。お酒はすべて「ひやおろし」でした。これが全て空っぽになるという凄まじい宴に・・・。お気に入りは右から二番目の「蒼空」。短稈渡船(たんかんわたりぶね)という山田錦の親にあたる珍しい酒米を使った京都の銘柄です。
この酒器は“練り込み”の技法によるもので、裏と表の模様が同じになっています。
酩酊する千光士誠さん。
最初は銘柄・産地・原料米の種類などを確認しながら、口当たり、香り、のどごし、後味、唇に触れる酒器の感覚、盈たされたお酒にゆらめく器の模様などを静かに楽しんでいたのですが、案の定、それは最初だけのことになりました。酔い始めるとどれがどれだったか分からなくなり、後はただ美味い美味いとひたすら呷るだけ・・・。気がつけば泥酔状態・・・。
こんなのは何年ぶりだかわからないというほど泥酔したので、たぶん7合くらいは呑んだと思います。
美しい器に、美味しいお酒と料理、そして面白くてヘンな人たちがたくさん集う素晴らしい宴と相成りました。
1階では権藤ミノルさんの個展を開催中です。古代の墨書土器や木簡にしるされた習書、あるいは戯書を思わせる無意味な鏡文字が集積された作品。ながめていると、様々な想念や見聞き行為した記憶などで混沌とした自らの意識が不思議と整理されていく感覚をおぼえます。グラデーション豊かな青の効果なのでしょう。
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