[perspective]
遠近法、透視図法、見取図、眺め、遠景、見通し、遠近感、相対関係、ものの見方、展望・・・
次第に五感が研ぎ澄まされ、それにつれて夢想が訪れる。
窓外の騒音さえもが、なにか自然の音であるかのような風景がまぶたに広がる。
そして数日を経て振り返ってみると、夢想は思索への入り口であったことに気付く。
私の見ているもの、見ている風景、見ている世界、その地平の向こう側へとつねに乗り越えようとする意思があることによって私は生きていることを実感する。その地平の向こう側から私を引っ張ってくれるものにしたがって、向こう側を臨むこと。展望perspectiveとはそういうことではないか。
〈私〉を〈私たち〉と置き換えることで、共にあることをも展望できるはずである。
◆ART SPACE ZERO-ONE 11/17~会期延長中