2012年3月20日火曜日

笹倉洋平展「グリン」 於、クレフテ(大阪・中津)

何がしかの対象、あるいは非対象を透(とお)る、ある生気的な何ものかを線に載せる笹倉のドローイング。
それはさらなる別の形象へと、変容していく可能性を内包した種苗である。

流れを湊(あつ)め、無限大に放出しつつ、
知覚を吸い、無限小に微分化していく、
オートポイエーティカルな装置として、極限まで簡素化された、描線。




今回の個展「グリン」で我々が目にするのは、ある物語性を暗示する作品群。
そこに躍動するイメージは立体的であるだけでなく、多次元的ですらある。

絵本のようなスケッチブック 。 
これが「原基」なのだろうか。 



萌え出る幸福なエネルギーが、空間を充たしている。


◆3/19~3/31
クレフテ

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