にんげんを
かたっぱしからころしていたら
ついにだあれもいなくなってしまった
というのはうそで
ころしただけのやつだけひとり
たのしくくらしていました
せんそうなどで
ころしたくもないやつをころしたのではなく
ころしたいやつをころしたのですからすっきりしたきぶんなのです
せんそうなどでは
ここまでにんげんがころされたことはありませんでしたので
せんそうのほうがまだましだったかもしれません
やがてこのひとごろしもしぬでしょう
そしたらきっと
じんるいがなつかしくなるでしょう
※『名詩、産ス名』より
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