ハラミイシカズコさんの「改竄・白雪姫」。全編暗唱によるストーリーテリングでした。ハラミイシさん制作の衣装を着た後ろ姿はうんこ詩人。
塚本佳紹(つかもとよしつぐ)さん。左にOHP、右に映写機。右端にはコーヒーを淹れるためのコンロとポット。
マットに描かれた模様がOHPを通じてスクリーンに投射されます。
そこにスプレーやらよく分からない液体などを噴射したり流したりして模様を変化させます。
ミルで挽いたコーヒーをドリップすると、スクリーンには茶色い模様が拡がります。
映写機が映し出す映像。デジカメだと残像現象でミミズのように映ってしまいました。映写機にも何か液体を噴射していました。
感熱紙にアイロンでドローイング。
亜子米さん
ステージ上には懐中電灯が取り残され・・・。
うなてたけしの笛の音をバックに、小さな鈴を無数に付けた糸を、会場に張り巡らせてゆきます。鈴は星、糸によって結び合わされた人々は星座を表しているのでしょうか。
大橋範子さん。百合の花とガラス板を使ったパフォーマンス。
花を食べています。
ガラス板で額を切るのではないか、ガラス板を粉々に割り砕くのではないか、といった緊張感が持続するパフォでした(結局、血は流れずガラスも割れず)。
須川映治さんのポエトリーリーディング。
machi/さん。カットした自分の毛髪を容器に詰め込んだものを透明テープで顔にグルグル巻き付けて行きます。窒息死するんじゃないかという勢いでした。
腕と顔をテープで固定したまま、そのテープを会場全体に張り巡らしています。
うなぎ亭すりん(うなてたけし・左)とあなご亭もやし(右)による大道芸風のパフォ。狸が猿回しをやっているみたいでした。もちろんうなぎ亭が狸です。
のりまきのりぺーさんの写真はなぜかありません(失礼しました)。
で、私は須川さんの後、machi/さんの前に出演したのですが、残念ながらパフォーマンスの写真がありません。
まずはこのように瀧口修造の「絶対への接吻」を黒で、金子光晴の「蛾」を赤で印刷したペーパーを出演直前に配布。
そして会場入り口付近に設置したカセットデッキでP・B・シェリーの「Prometheus Unbound(鎖を解かれたプロメテウス)」の朗読テープをバックグラウンドポエトリーとして流しながら、瀧口「絶対への接吻」を、ステージ左端に設置したマイクで朗読しました(マイクのスピーカーはスクリーン脇)。ところどころキレのいい箇所でマイクを置いて歩きながら地声で自作詩の断章を絶叫し、またマイクに戻って瀧口をボソボソと読む、というパフォーマンスでした。瀧口の詩を読み終える頃、シェリーの詩も終わる、という次第です。
ペーパーには朗読する詩(瀧口)と朗読しない詩(金子)をテキストで表示し、一方でテキストの配布がないシェリーの朗読テープを流し、そして予告もしていなかった自作詩を即興的・間歇的に入れることで、形式的にもビジュアル的にも全く異質な複数の詩を時間的にも空間的にも共存させてみること、これが今回やってみたかった実験でした。
実は異質に見える複数の詩が、その理想としているもの、思想を共有していることが僕の中の前提としてあったのですが、それがうまくいったのかどうか・・・。
個人的には満足で、また観客の反響も上々でしたので、とりあえず成功ということにしておきましょう(笑)。