福森さんはアルミやステンレスなどの金属板を基底材として、それにひたすらドリルで穴を穿ち続けることによって造形していきます。最近は平面から立体へと表現の領域が拡大しつつあるので、今後の展開が本当に楽しみな作家です。
門を入ってすぐ右手にある蔵の内部が展示空間。正面奥に一枚、両側の壁に向かい合わせにそれぞれ一枚ずつ平面作品が掛けられ、床には球体が安置されています。展示空間との相性は最高。
正面奥の作品。下の二枚は向かい合わせになったもの。見事なライティング。
まるで月のよう。
画像をクリックすると細部を観察できます。
昇る太陽を宇宙空間でみるとこんな感じなのでしょうか。
「繰り返す事、集合させる事、合わせる事、つなげる事、などの連鎖的な行為によってその行為以前のモノやコトが変化し 新たなポジティブなイメージが現れてくる」
「小さなパワーが集合する事で大きなパワーへと変化していく様は、自分自身を創り上げていく過程の様なものであり、それらはいくらでも大きくなり得ると思います。」
と作家本人がキャプションで語るように、単純で些細な行動の反復、そしてその行為の集積が生みだすポジティビティ、その力能への深い信頼に裏付けられた作品は、鑑賞者を恍惚とさせる至高の美というにとどまらず、それが宇宙をイメージさせることからそのまま無限へのポジティブな志向性へと導いてくれます。
木津川アート2010は11/14まで、詳しくはHPをご覧ください。
http://kizugawa-art.com/
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