赤を基調とした画面に、長方形や円筒形、あるいは不規則な線といった象徴を配した作品です。
描いては消し、描いては消し、を繰り返しながら仕上げられた大きな三つのタブローは同時進行で制作したとのこと。遠目でみるとどれも非常によく似た印象を受けるのはそのためなのでしょうか。
タイトルの"gateway"とは、入り口、門のある通路といった意味以外に、異なるコンピュータネットワークの間を相互に認識可能な通行データに変換する役割を持つ装置やソフトなどの総称という意味がありますが、位相の異なる記憶の象徴を、一つの画面上に描き込むことに成功した藤川さんの作品を鑑賞する上でメタフォリックなキー概念になっているようです。
◆NAPグループ展レビュー
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。