左と右、上と下、いずれもキャンバスの長辺に平行した線によって中央を分かつ構図がとられている。
これらの抽象絵画は、植物がモチーフである。
それが喩的なものや象徴的なものを喚起する手がかりとなる。
画面中央の線は植物の茎か葉脈の中央脈を思わせる。
線から外側へ流れ出すようにも、線へと流れ込むようにもみえる。
境界であるようにも、中心であるようにも。
動きを表す要素は、補色の関係にある赤と緑によって描かれている。
これは、ある対極的な性質のもの同士が、あるいは同質的でありながら対極的な布置にあるもの同士が、そこを軸に交わりをなすことが示唆されているようだ。
だが、それがどのような交わりであるかの解釈は、鑑賞者にゆだねられる。
あるいは・・・。
◆車史噯(Cha sae) 展 「on the line」 ギャラリー白 2014.9.22~9.27
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