2010年3月1日月曜日

究極Q太郎「八百屋と 日々」

道の 叉に ある その家(うち)に
ぶつかりそうな 毎日

たなに ならべたものを
むだに ひからびさせている
商売不熱心な 八百屋さ

野菜に くだもの
まるで 古本や 古道具みたいに
扱ってヤガル

ぞんざいな たたずまいの
その 凄まじさ と きたひには
こうなりゃ いっそ 贔屓ににしてやろか
と 思うほど

けども こちらの
購買意欲を そそるものは

いっさい 置いちゃ
ないんだから




※『究極Q太郎の詩 上 名無しの名前』(2003年5月刊,私家版)より。

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