2010年5月8日土曜日

『VOL』4号!

友人知人が少なからず関わっている思想誌『VOL』の第4号が出ました!二年ぶりです。
VOL編集委員編。責任編集=田崎英明・白石嘉治・木下ちがや・平田周。



《内容》
特集:都市への権利/モビライゼーション

★巻頭討議
「新しいアナキズムのために――『新しいアナキズムの系譜学』『資本主義後の世界のために』をめぐって」高祖岩三郎+栗原康+酒井隆史+桜田和也+白石嘉治+田崎英明+仲田教人+平沢剛+松本麻里+矢部史郎

★特集「都市への権利/モビライゼーション」
「インタビュー 新たな都市の時空へ」田崎英明(聞き手・平田周)
「都市への権利」デヴィッド・ハーヴェイ(平田周訳)
「場所闘争のためのノート――ローカルの都市、都市におけるローカリティ」宇城輝人
「インタビュー 『国道20号線』から『サウダーヂ』へ」富田克也+相沢虎之助(聞き手・五所純子、前瀬宗祐)
「空間の構築について」篠原雅武
「メトロポリタン・ファクトリー/都市の隅々にまで拡がる資本主義的搾取」スティーブン・シュカイタス+ヴァレリア・グラチアノ(木下ちがや訳)
「コラム 戦後日本における空間占拠の事例、そのエッセンス 01 02 03」栗原康
「移動=運動=存在としての移民――ヨーロッパの「入口」としてのイタリア・ランペドゥーザ島の収容所」北川眞也
「妄想のパブリックアート@御堂筋」吉澤弥生
「書評 グローバル・ネオリベラリズム以後の都市/東京を読み解くために――サスキア・サッセン『グローバル・シティ』の邦訳刊行によせて」丸山真央
「書評 過剰人類の氾濫――マイク・デイヴィス『スラムの惑星』を読む」原口剛
「ソーシャルメディア――社会をひらくメディア/媒介する社会(横浜国際映画祭セッションレポート)」吉澤弥生

★「蜂起 Insurrection」
「メトロポリスと蜂起」にまつわるノート」Trans-J Impetus
「メトロポリスの建築に関わる理論的諸問題」 co.op/t
「かくして、メトロポリスに狼たちが」a.n.
「どうしたらいいか?」Tiqqun
「アテネの労働者から学生たちへ」
「言葉と身ぶりと共謀――不可視委員会 『来るべき蜂起』刊行によせて」谷口清彦+永田淳

★VOL/BOOK
「国家批判におけるマルクスの「貫徹」?――ネグリ/ハート『ディオニュソスの労働――国家形態批判』」柏崎正憲
「砂漠からの離脱について」和泉亮
「崩壊を生き延び、その帰結に立ち会うことを促す一冊――フランコ・ベラルディ『プレカリアートの詩――記号資本主義の精神病理学』」松本潤一郎

★VOL/SPECIAL
「ジョン・ホロウェイ小論――「問いかけ」による組織化をめぐって」高祖岩三郎
「大逆事件再考――過去は死なない」徳永理彩
「インタビュー 海賊的アナキズムの詩学」ハキム・ベイ(聞き手・松本麻里、高祖岩三郎)(萩谷海訳)



前号より、随分コンパクトになりました。寝転んで読めるのは非常に嬉しい。



帯を外すとこんな感じ。相変わらずセンスいいです。


《帯文》
「金融恐慌以降、「空間」をめぐる問いはかつてなく先鋭化し、世界のあらゆる場所が都市化をめぐる闘争の現場と化した。」


アート、アクティビズム、理論研究など現代思想の最先端に触れたい人は必読です! これまでこのようなジャンルの本があることを知らなかった人は、世界観、人間観が変わること間違いなし。『VOL』は悟性を磨ぎ澄まさなければ読めない数多の思想書とは一線を画しています。これを読めば湧き起こる情念を静かに定位させつつ、生命力・創造力が満ちあふれるよろこびを感じられるでしょう。買ってください!


初心者の方には『VOL Lexicon』(資本主義とは別の世界を構想し、無数の行動と思考をつくりだすためのキーワード集,2009.7刊,¥1575)から読むことをお薦めします。しかしamazonのカスタマーレビューはひどい。






裏表紙では項目が一覧できます(画像をクリックして拡大→拡大した画像を更にクリックすると特大サイズに)。「海賊」とか「泥棒」とか「魔女」とか「暴走族」ってのまであるのがユニークです。

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