木々が生い茂る暗い夜の森に立ち、空を見上げる。
森の風景。しかし、ここでは天地の秩序が攪乱されています。上下逆にすれば森の上に重くたちこめた灰色の空。
この作品、明け方の空を描いたものとばかり思っていました。
しかし中尾さんご本人にお話をお伺いしたところ、これは飛火野の芝生なのだと。
中尾さんはそこにある空気の温度や湿度、流れ、その息づかいを捉えることに成功しているようです。
その色遣いは重いのですが、絵をみていると、日常の雑念や煩悩が静かに消えていくような心地よい感覚に包まれました。
(この展覧会は10/17まで)
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